セットアップ方法

Movidius Neural Compute Stick(以降Movidius NCS)は、Ubuntu 16.04以降のOSにのみ対応しています。

メインPCがUbuntuの方はそのままサンプルコードを試すことが出来ますが(主に自分) 通常試す際はWindowsやMacが多いと思われるので、その際のテクニックをまとめます。

◇購入方法(Amazon.jp)

▼ Windows、Macの場合

まず、WindowsやMacにUbuntuを動かす為の仮想環境を構築します。

流行りのDockerとか使う手も有りますが、ここはDockerを使わない仮想環境ソフト「Virtual Box」を使って説明します。

◇Virtual Boxのインストール

Virtual Boxをインストールします。

https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads

ここより、VirtualBox 5.2.0 platform packages.の中より自分のOSに合わせたパッケージをダウンロードします。

ついでに、あると便利な  VirtualBox 5.2.0 Oracle VM VirtualBox Extension Pack も一緒にダウンロードします。 これはOSとか関係なくダウンロードだけ行います。(後で使う)

ダウンロードしたVirtualBox 5.2.0 platform packagesをダブルクリックし、通常通りインストールを行います。

インストール後、仮想環境を作る画面になるので、Ubuntu環境を整えます。

◇Virtual BoxにUbuntu環境を整えます

何やら書くのが大変なので、以下のリンクを参照の上。

「VirtualBoxにUbuntu16.04をインストール」 https://qiita.com/ykawakami/items/4bae371932110b2e25e3

Ubuntu16.04は以下のサイトよりダウンロードが可能です。 https://www.ubuntu.com/download/desktop

インストール後、先ほどダウンロードしたVirtualBox 5.2.0 platform packagesをダブルクリックするとUSB周りの設定が出来るように成ります。

◇Virtual BoxのUSBフィルタを弄る

さて、無事にUbuntu16.04が動いていると思います。(って事にしてます)

一旦、Ubuntuを終了し、Virtual Boxの設定画面に戻ります。

../_images/02.PNG

図の[設定(S)]をクリックし、

../_images/03.PNG

の画面より[USB]を選択し、

../_images/05.PNG

ここでUSBを有効化にチェック

お使いのPCにMovidiusを接続しますが、その接続先がUSB3.0であれば[USB 3.0(xHCI)コントローラ]にチェック。

接続先がUSB2.0であれば、[USB 2.0(EHCI)コントローラ]にチェック。

note:ここのチェックを間違えると動かないので注意

続いて、USBデバイスフィルタにUSBデバイスを追加するので、USBマークに+と書いてある箇所をクリックし

../_images/06.PNG

と入力し、続いて再度USB+のマークをクリックし

../_images/07.PNG

と入力する。

../_images/05.PNG

再度見直して、一番先頭に ベンダーIDが[03E7]のモノがあり、続いて二番目にベンターID[040E]の物がある順番になっているか確認。

note:ここの順序(優先順位)を間違えると動かないので注意
note:Macの場合、ベンターID[040E]の箇所がベンターID[03E7]でプロダクトID[f63b]になる事があるので失敗した際は変更をおすすめします。

◇Virtual Box上のUbuntuを動かす

Virtual BoxでUbuntuを起動すると、以下の画面のようになり、

../_images/08.PNG

ここでUSB機能を追加するための仮想CDドライブを挿入

../_images/09.PNG

Virtual Boxのウィンドウより一番したの Guest Additions CDイメージの挿入 をクリック

../_images/08.PNG

すると、インストールなど自動でやってくれるそう。

../_images/10.PNG

ルートのパスワードなどを入力し、この文字列[Preas Return to clode this windows]となればエンターで終了します。

../_images/11.PNG

これで開発環境を作成する環境が整うので、ターミナルよりこの状態で次のステップへ。

../_images/12.PNG

◇UbuntuにMovidius SDKを入れる

ターミナルより、以下のコマンドをペタばりでちゃんと動く

mkdir -p ~/workspace

cd ~/workspace

git clone https://github.com/movidius/ncsdk.git

cd ~/workspace/ncsdk

make install

開発環境のダウンロードからコンパイルまで全部行ってくれます。数分から1時間程度コマンドがダラダラと実行されていきます。

完了したら、次に

cd ~/workspace/ncsdk

make examples

を入力して、USBに接続されたMovidiusを使って実際に深層学習を行っていきます。

note:ここで赤文字のエラーが出た際は、前のUSBフィルタを疑ってください(一番間違える箇所)

で、無事に赤文字も出ずに完了すれば、ひとまず開発を行う環境が出来たので後は応用です。

著者:北神 雄太(Yuta Kitagami)
連絡先:kitagami@Artifactnoise.com
公開日:2017/10/27