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Edisonにアクセスする方法
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.. image:: ../img/Edison_top_view.png
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1. Edisonに接続する
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早速Edisonと通信してみましょう。

Edisonとの通信には2つの方法があります。

1) USBを使ったシリアルコンソール経由でのアクセス

2) 無線LANを使ったSSHによるアクセス

慣れてくれば、線を使わない無線LAN経由が便利かもしれませんが、
最初の無線LANのセットアップ等は有線で行います。


それでは、EdisonにUSBを使って接続する方法をまとめます。

2. EdisonとUSBで接続する[ Windowsの場合]
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1) Edisonには2箇所のUSB-MicroBコネクタがあり、それぞれにUSBケーブルを接続する

	.. image:: img/Edison-USBSetup01.JPG
	.. image:: img/Edison-USBSetup02.JPG

	2つのUSBコネクタには機能が違いますのでご紹介します。

	- ①のUSBコネクタはEdisonにアクセスするためのコンソール専用USBコネクタになります。

	- ②のUSBコネクタは、Edison本体が持つUSB機能に接続するためのコネクタになります。

	この、Edison本体が持つUSB機能ですが、EdisonにはUSBスレーブ(例えばPCが親でEdisonが子)と、
	USBホスト(Edisonが親でUSBメモリが子)の両方の機能をもっております。

	Edisonのブレークアウトボードでは、①のUSB端子でUSBスレーブ機能とUSBホスト機能両方を実現しています。
	また、Arduinoベースボードでは、番号が振っていないもうひとつのUSBーAのコネクタでUSBホストの機能を利用できます。

	ただし、EdisonはUSBホストとUSBスレーブを同時に使用することが出来ない為、
	通常時はUSBスレーブと動き、スイッチを切り替えたりケーブルを変えたりするとUSBホストになります。
	USBホストとして使う方法は後述でまとめますので、もう少々お待ちください。

	ここではTeraTarmでの使用方法をご紹介します。

2) デバイスドライバーを表示してCOMポート番号を調べる。

	何か適当なフォルダーを開きます。 アドレスバーに devmgmt.msc と入力して、エンターを押します。

	.. image:: img/Edison-USBSetup03.JPG

	すると、デバイスドライバーの画面が表示されます。

	.. image:: img/Edison-USBSetup04.JPG

	デバイスドライバーの項目の中から「ポート(COMとLPT)」をクリックする

	写真の用に、USB Serial Portが表示されていれば、その先の(COM)の数字を確認します。

	.. image:: img/Edison-USBSetup05.JPG

	なお、複数のUBS Serial Portがある際は、一旦EdisonのUSBを取り外し、
	表示から消えた番号でEdisonのCOMポートを確認します。

3) TeraTarmを起動する

	TeraTarmというフリーソフトのインストールを行います。

	http://osdn.jp/projects/ttssh2/releases/

	最新版のexeをダウンロードし、インストールを行います。
	基本機能で問題ないのでインストールは気にせず行ってください。

	TeraTarmを起動すると、以下の画面になりますので、シリアル側を選択します。
	ポート番号は先ほど確認したCOM番号を選択してOKを押します。

	.. image:: screen/tera02.png

	続いて、通信速度の設定を行います。上側にあるメニューの設定をクリックし、その中のシリアルポートを選択します。

	.. image:: screen/tera03.png

	シリアルポートの設定では、他のところを触らずポートレートの箇所だけを変更します。115200にを選択してください。

	.. image:: screen/tera04.png

	シリアルポートの設定が図の様になればOK

	.. image:: screen/tera05.png

	コンソールの設定が終われば、試しにエンターを押すと、
	edison login:という文字が表示されれば、Edisonとの通信は完了です。

	.. image:: screen/tera07.png

	おめでとう。やっとEdisonと会話することが出来る。



2. Edisonに触ってみる
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login表示まで無事に到着した方は、これからコマンドで進んでいきます。

それでは行きます。

1) edison login: の箇所に root と打ち込みエンター (初期状態ではrootのパスワードはありません)

	.. image:: screen/tera08.png

2) 写真の様になればログイン完了です。 早速、Edisonの初期設定をしていきます。

	.. image:: screen/tera09.png

3) コマンド[configure_edison --setup]を入力します。

	.. image:: screen/tera10.png

- Configure Edison: Device Password
	- デバイスのパスワード(root共通)を設定します。
		ここを設定すると次回のログイン時に必要です。
		8~64文字で設定する必要があります。

	.. image:: screen/tera11.png

- Configure Edison: Device Name
	- デバイスの名前を決めます。SSIDやmDNSを使用時に使われます。
		特に使用しなければスキップも出来ます。

	.. image:: screen/tera12.png
	.. image:: screen/tera13.png

- Configure Edison: WiFi Connection
	- WiFiを設定します。
		数秒後に自動的にスキャンしたリストを見せてくれますが、
		部屋のWiFiが見当たらない際は0再更新、もしくは1手入力を選択してください。

	.. image:: screen/tera14.png
	.. image:: screen/tera15.png
	.. image:: screen/tera18.png


.. note::

	WiFiの設定で失敗、もしくは時間がかかる際は、Edisonをルーターの近くに持っていったり、金属系から遠ざけるなり行ってください。
	意外とアンテナ弱いです。もしかするとどこかの設定で強く出来るかも?


4) WiFIの設定がうまく行ったかの確認をするために コマンド[ifconfig]を入力して、
	wlan0 にIPアドレスがあればWiFiでネットへ繋がったことになります。

	.. image:: screen/tera19.png


5. Edisonを最新にする
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さて、何とかWiFiに接続できて、これからだってその前に、念のため色々と最新にしたいとおもいます。


(1) opkg と言うパッケージマネージャのリストを更新します。
 	以下のコマンドを叩いてください。

- curl http://nonnoise.github.io/Edison/_sources/Edison/base-feeds.conf -o mylist.conf

	.. image:: screen/tera20.png

 中身は以下のURLになります。
		- src/gz core2-32 http://repo.opkg.net/edison/repo/core2-32
		- src all     http://iotdk.intel.com/repos/1.1/iotdk/all
		- src quark   http://iotdk.intel.com/repos/1.1/iotdk/quark
		- src i586    http://iotdk.intel.com/repos/1.1/iotdk/i586
		- src x86     http://iotdk.intel.com/repos/1.1/iotdk/x86


	※FW2.1になった際にcore2-32 以外のリストをupdateしてしまうとupgrate時に固まる現象を回避しています。
	※公式の方法や正しい方法は現時点では無い為、この箇所は著者が厳選した結果のリストです。

(2) ダウンロードしたコンフィグファイルを移動します。

- cp mylist.conf /etc/opkg/

	.. image:: screen/tera21.png

(3) opkgを更新してパッケージを最新のものにします。

- opkg update

	.. image:: screen/tera22.png

- opkg upgrade

	.. image:: screen/tera23.png

(4) 数分後〜数十分後に完了します。無事に行けば写真の様になります。

	.. image:: screen/tera24.png

もし何かerrorのような文字があれば、もう一回opkg updateから初めて見てください。


5) 最後に、試しにgitを入れてみましょう

- opkg install git

	.. image:: screen/tera25.png

gitとは、変更履歴を蓄えて共有する仕組みであり、近年流行りのgithubやbitbuket等で使うプログラムです。

多くはGithubに登録されているプログラムの最新版をダウンロードする際にgitコマンドを使ったりします。

	.. image:: screen/tera26.png

こんな感じになれば、インストール完了です。

試しに git と打ち込んでみましょう。

	.. image:: screen/tera27.png

こんな感じで、ダラダラとコマンドの使い方が表示されればインストール完了です。


お疲れ様でした。Edisonのセットアップはすべて完了しました。


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書籍化に向けて頑張り中・・・!

管理情報
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:初版: 2015/06/18 Rev2用に執筆
:改版: 2015/06/28 書籍に向けて執筆

:作成者: Yuta kitagami
:連絡先: kitagami@artifactnoise.com
:twitter: @nonNoise